椅子キャスターの交換方法(外し方)規格と互換性を解説

当記事では、デスクチェアの差し込み式キャスターの交換方法と注意点を解説している。
基本的にサイズ・素材・種類を押さえておけば失敗しない。

キャスター交換をする目的は3つある

1. 座面高の微調整
   キャスターサイズを変更することで、座面も上下する
2. 安定性の向上
   ストッパー付きや固定脚へ変更することもできる
3. デザイン性
   単輪タイプやカラーを選べる

椅子キャスターの交換方法

まずキャスターの外し方と取り付け方法を解説する。
当記事では差し込み式キャスターを取り扱っているため、ネジ込み式キャスターの方は他の記事を参考にしてほしい。

差し込み式キャスターの外し方

脚部を持ちながらグリグリと上に押し上げていくと外れる。

キャスターが外れない場合は薄型スパナやゴムハンマーを使う

硬くて外れない場合は薄型スパナなどを噛ませて、テコの原理を使おう。
それでも外れない時は、ゴムハンマーでキャスター本体を叩いて振動を加えていくと外れやすくなる。

組み立て後のキャスター交換は、椅子を横向きに寝かせる。
脚部を回転させなが1つずつら取り外していこう。

差し込み式キャスターの取り付け方

脚部を持ちながら、まっすぐ押し込むだけ。

椅子キャスターの規格と互換性の選び方

ここからは椅子キャスター交換時の注意点や選び方を解説する。
ポイントを押さえておけば、交換キャスターでの失敗を避けれるだろう。

シャフト規格はIKEAの椅子のみ注意

シャフト規格とは、差し込み部分を指す。
基本的に椅子のキャスターは(経)11mm×(長さ)22mmと決まっている。
例外として、IKEAの椅子のみ(経)10mm×(長さ)22mmのため、社外品購入にあたってはまず規格を確認しよう。

取り付け方法は購入前に確認しよう

椅子のキャスターは、“差し込み式”と“ネジ込み式”に分かれる。
基本は差し込み式のはずだが、こちらも通販購入の際は注意しよう。

車輪サイズは3種類

2インチ＝床からの高さ50mm前後
2.5インチ＝床からの高さ60mm前後
3インチ＝床からの高さ75mm前後
※.インチは車輪径だけを指しており、フォーク(車輪を支えている部分)も含めるとだいたい上記のサイズとなる。

車輪サイズを変更することで、最大2.6cm前後、座面の高さを調整できる。
メーカーにより数ミリは前後し、付属の純正キャスターは2.5インチのものが多い。

こちらのサイトによると、座面の高さが2.6cm変わると身長差は約8cmとなる。
それだけ椅子の高さ調整はシビアであり、重要ということだ。

車輪サイズを下げる場合の注意点

事前に純正キャスターを取り付けた状態で、中央シリンダーから床までのスペースを測っておこう。

高さが合わない交換パーツを使用すると、床とシリンダーが接触してしまう。

脚部中央のシリンダーと床のスペースは、付属キャスターを前提に考えられている。
小さいサイズへ交換する場合、付属品から下がる分以上に空きがあるか？は必ず確認すること。

キャスター形状は双輪と単輪がある

双輪（そうりん）の特徴

• キャスターの基本形状はこっち
• 床との接点が2ヶ所に分散され摩擦まさつが軽減される
• 単輪と比べ、安定性と旋回性せんかいせいに優れている
• 大柄な方は双輪がおすすめ

単輪（たんりん）の特徴

• 見た目がスッキリしており、デザイン性が良い。
• そのぶん荷重かじゅうが1ヶ所に集中され、床との摩擦まさつが大きく、安定性と旋回性にやや劣おとる。
• 車輪とフォーク(外側のカバー)にスペースがあるため、同じサイズでも双輪より高さがある。
• 比較的小柄な方におすすめ。

ECサイトをざっと見渡したところ、2〜2.5インチは両タイプあるが、3インチは単輪のみだ。

車輪カバーの有無

カバーがあると物が挟まりにくく、安全面でも優れている。
むき出しの車輪はゴミが溜まりやすいし、汚れやすい。
わざわざ交換するならカバー”あり”がおすすめだ。

ウレタン・ナイロン素材の特徴

ウレタン製
フローリングやタイルなど硬い床にも対応
質感:硬いゴムのような。
※.ポリウレタン表記の場合もある
ナイロン製
カーペットやクッションフロア専用
質感:もろプラスチックぽい。
※.付属キャスターはナイロン製のものが多い。

ウレタン製のがどんな床材にも対応しているのでおすすめ。

フローリング上で転がした音の違い

ジョイントマット上で転がした音の違い

体格の良い方は耐荷重もチェックしよう

キャスターを変更すると、椅子の耐荷重たいかじゅうが上下することもある。
付属品でも最低100kgくらいはあり、交換後に下がることはほぼほぼないため、普通体型の方は特に気にする必要はない。
ただ一応体格の良い方(体重100kg以上)は確認しておこう。

耐荷重とは？
どのくらいの重さまで耐えられるかを示した値
椅子用キャスターの場合、1つ20kg×5輪＝100kgのように計算する

交換キャスターの種類

サイズ別おすすめ椅子キャスター5選

2・2.5・3インチキャスターの単輪と双輪それぞれおすすめ商品を紹介。

キャスターをロックする方法

キャスターを固定したければこっち。

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結論:椅子のキャスター交換は規格と互換性に注意しよう

以上、椅子の差し込み式キャスターの外し方や規格の違いを解説した。
座面の高さを微調整できるのがキャスター交換をする一番のメリットと言えるだろう。

そのほかデザイン性を求めるなら単輪キャスター、安定性を求めるならストッパー付きや固定脚へ変更することも可能だ。

どれも3,000円以内と比較的安価で交換できるのもポイントである。
気になるモノがあれば、ぜひお試しあれ。

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