ヤンキー漫画といえば、若年層向けのモノが圧倒的に多い。実際一番読んでいたのは高校生のころだった。
しかし時の流れというのは残酷なもので、気付けば管理人も30過ぎのおっさんだ。そこで、今読んで(る)も色褪せない作品を10作厳選した。
究極のギャグレパートリー【香取センパイ】
先輩と後輩……日本独自ともいえる完全な縦社会。特に学生時代のセンパイとは王様と奴隷、ライオンとシマウマ、金持ちとニート……それほど開きがある。
香取センパイは王になるべくして生まれてきた男。傍若無人の極み。
しかし、最高に笑える。いや笑えるなんて安直な表現では物足りない。10000冊以上漫画を読んできたが、これほどギャグセンスを持つ漫画家はいない。
ギャグ専マンガを超えてしまうヤンキー漫画、理不尽を笑いに変える天才をとくとご覧あれ。

声を出して笑ってしまう漫画は数えるくらいしかありませんが、「香取センパイ」はそのうちの1つです。
ファンなので言わせてもらうと、この作者はもっと有名になるべきだと思ってます。
試し読みするKindleで読む全11巻・完結 |
世界一のファッションデザイナーを目指す【ドリームキング】
ストリートの発祥地「渋谷」ギャル男・チーマー・渋カジなど数々の流行を創り出してきた街。
ファッションに興味を持つ田舎者なら一度は憧れたことがあるだろう。
主人公:ジョニーもそんな若者の1人。
しかし競争率の高さは、そのまま敵の数とも言える。一筋縄ではいかないギャング、古参からの洗礼、金や権力という見えない力、無知な小僧が生き延びることは容易ではなかった。
裏切られ、傷つきながらもファッションに対する熱い想いを、1人また1人と伝染させていき……渋谷の街に新風を吹かせていく。

普段ヤンキー漫画は読まない人でも、ファッションやデザインが好きな人にはぜひオススメしたい作品。
また「ギャングキング」を読んでいる方はピンコの過去編は必読でっせ。
試し読みするKindleで読む全3巻・完結 |
どんな相手にも絶対に引かない戦艦【バウンスアウト】
実話を元に半グレやヤクザの抗争も交え、六本木の闇をリアルに描いた作品。
少年院を出所後、知り合いのつてでヤクザが経営しているセキュリティ会社に入職。喧嘩しか取り柄のない大男が組長の元で男を磨いていくストーリー。
暴力・金・女……人間の持つ恐怖と欲望と東元先生のアングラ感あふれる作画がこれ以上ないほどマッチしていて、一気読みしてしまうはず。

個人的にはすごく好きなのですが人気が出なかったのか、最後は打ち切られた感があります。
試し読みするKindleで読む全5巻・完結 |
冴えない少年は未来を変えられるか?【東京卍リベンジャーズ】
突然の訃報は元カノだった。
しがないレンタルビデオ屋でバイトをする26歳の男「武道」は駅で何者かに突き飛ばされホームに落下。その瞬間意識が飛ぶ。
目覚めると中2の夏に「タイムリープ」していた。
最初は訳がわからずにいたが、未来で死んでしまう彼女を救うことを決意する。
超ヘタレの「タケミチ」が、男になっていく姿は誰もが応援したくなるヒーローストーリー。

作者が「新宿スワン」の人だったので、年甲斐もなく読んでみたのですが普通に面白い。
あと作画めっちゃ上手くなってますね。
試し読みするKindleで読む連載中(2020-1月時点・既刊15巻) |
怖すぎる刺客たちに息を呑む展開の連続【バウンサー】
バカ正直な男「獅子戸」は、喧嘩ばかりでクビを繰り返す落ちこぼれ。とある事情でセキュリティ会社「東京フィスト」と揉めてしまう。
腕っぷしに自信はあったが、プロのセキュリティには歯が立たない……。しかし、その根性と人間性を気に入った社長からスカウトを受ける。
この出会いと選択が今後の人生を大きく変えてしまうことに……。

個人的に作画が超好みなので、何度読んでも飽きません。
内容は一線を越えるのでかなりエグめ。
試し読みするKindleで読む連載中(2020-1月時点・既刊9巻) |
これぞ現代版リアルヤンキー漫画【フジケン】
この漫画は1998年に連載をスタートしているが、当時はまだまだ不良全盛の時代であり、街中はおっかない輩であふれていた。
ところが「フジケン」は未来を見据えるかのように、ヤンキーはダセェというスタンスで描いている。
これがまた超絶面白い。一言で言えば「小沢先生」の構成力と創作性のたまものだが、他のヤンキー漫画のように男の美学や理想像ではなく、ありのままの学園生活を忠実に再現している作品だ。

特に女関係がリアル過ぎて笑えます。
学生時代の私にはドンピシャな内容、今読めば懐かしい気持ちになる作品。
あと「フジケン」と「紋二」の関係性が最高。
試し読みするKindleで読む全18巻・完結 |
ぶっ飛んだバイオレンスヒストリー【OUT】
原作は品川庄司の品川さんの悪友「井口達也」さんが務め、彼が少年院を出院した後のストーリー。それを「みずた先生」の画力が最高に際立てている。
2度と悪さをしないために地元を離れ、千葉のど田舎に来たはずが、初日に暴走族の副総長とケンカする羽目に……。
そこからヤベェ奴らと芋ずる式に繋がり、絡まれ、悪道まっしぐら。

どこまで実話かわかりませんが、ヤキの入れ方などはかなりエグいです。ちょっと他のヤンキー漫画とは異質で独特の魅力があります。
試し読みするKindleで読む連載中(2020-1月時点・既刊17巻) |
渋谷を蹂躙する鬼たち【サムライソルジャー】
かつて渋谷の街を恐怖のどん底に陥れたチーム「CAOS」
強姦・殺し・クスリ・何でもありの最低・最悪・最凶の極悪集団である。
そこに2人の中学生が立ちはだかった。ろくでなしの親に育てられ、失うものが何もない彼らは圧倒的な強さで「カオス」に立ち向かう。
並外れた反射神経と運動神経の持ち主・喧嘩の神様「桐生」桁外れの耐久力と破壊力を合わせ持つ・渋谷の恐竜「藤村」
そんな2人に魅せられ、仲間になっていく強者たち。少数精鋭の最強チーム「ZERO」が誕生した。
中学から続く遺恨の果てに、最終巻ですべての物語が繋がる。

70過ぎになるウチのじいちゃんもハマった作品。
「鬼丸 仁」というキャラが強烈です。
試し読みするKindleで読む全27巻・完結 |
二度目の人生は幸か不幸か?【CUFFSカフス-傷だらけの地図-】
同時刻にとある親子が死亡。目覚めると親父「久宝 龍二」は生きていた。
鏡を見ると見覚えのない少年の姿。この少年こそ16年前に「龍二」が捨てた妻とその息子「憂作」であった。
これにより息子の身体に親父の魂が乗り移った第2の人生が始まる。
もともとひ弱でいじめられっ子だった憂作(息子)、中身は喧嘩最強の龍二(親父)という展開なので、周りは戸惑い、またたく間に喧嘩漬けの毎日へと一変する。

高校生の時に読んだんですけど、息子という立場から元妻へ贖罪する姿が当時斬新だったんですよね。
ただの殴り合いではなく、その場の環境を利用した喧嘩殺法も見どころ。
試し読みするKindleで読む全32巻・完結 |
最強の暴力大魔王【QPキューピー】
物語は主人公:石田 小鳥が少年院を出院したところからスタート。
年少で心改め、これから真面目に生きていこうとする「小鳥」に対し、小学生の頃から連んでいる悪友「我妻 涼」が裏の世界に誘う。
この誘いを断ったことから関係が拗れていき、ヤクザや殺◯屋までも交えた混戦に突入する。

試し読みするKindleで読む全8巻+外伝・完結 |
ヤンキー漫画のオススメ【まとめ】
以上おっさんが今も読んでるヤンキー漫画を10作紹介しました。
リアルのヤンキーはほぼほぼカッコ良くないし、迷惑極まりないが、漫画にするとクソかっこ良くなってしまうから不思議ですね。
普段ヤンキー漫画を読まない人も楽しめると思うので、気になる作品があれば読んでみてください。
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