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医療保険やがん保険は不要?いらない?必要ない理由を解説

医療保険不要論

現代社会において医療保険やがん保険は本当に必要なのか?

この記事では、年齢や契約条件に合わせてシュミレーションしていこうと思う。(特にお金の話)

実際に色々計算していくので、すでに加入されている方は契約書を見ながら計算してみてほしい。

医療保険・がん保険がいらない理由1【医療保険料の支払い総額がエグい】

この記事では、30歳女性が以下の保障をつけた状態でシュミレーションしてみます。(ここはご自身の契約内容や年齢に合わせてください。)

医療保険の保障内容
  • 保障は一生涯
  • 終身医療保険(死ぬまで払う代わりに月々の保険料は安い)
  • 入院1日に付き1万円
  • 手術給付金は最大の40万円
  • 月々の保険料4000円

現在女性の平均寿命は87歳厚生労働省による平成 28年簡易生命表調べ)と言われてるので、現在30歳の方ですと今後57年間保険料を支払う計算になります

補足

男性の場合は80歳が平均寿命なので、以下の計算式を(平均寿命ーご自身の年齢)で計算してください。

実際に計算してみると以下の通りです。

4000×12ヶ月×57=2736000円

つまり

入院したら1日1万円もらえて、手術で最大40万円もらえるだけの保障に約270万円支払うことになります。

これだけじゃまだよくわからないので、実際に入院した場合のシュミレーションも立ててみましょう。

医療保険・がん保険がいらない理由2【長期入院という幻】

医療保険(がん保険)に加入する際、「入院が長くなったら・・・」という鉄板セールスを受けた方がほとんどだと思います。ですが、以下のデータを見ると長期入院する確率がどれほど低いかがわかります。

厚生労働省による推計退院患者数の構成割合
※H29年現在で最新のデータはH26年度のものです。

このデータはH26年度9月1日〜30日中に病院、一般診療所に入院した1245.6万人を対象にしています。

入院日数病院一般診療所
0〜14日67%83%
15〜30日16.2%7.3%
1ヶ月〜3ヶ月12.6%7.3%
3ヶ月〜6ヶ月2.6%1.3%
6ヶ月以上1.6%1.0%

このデータから

「病院」は83%の人が1ヶ月以内に退院

「一般診療所」は90%の人が1ヶ月以内に退院

していることがわかります。

確かに現在2人に1人はガンになると言われる時代です。以下のデータを見てもそれは間違いないでしょう。

ただし、ガンになっても長期入院する確率は少なく、ほとんどが「通院治療」で済むと言うことです。医療分野は日々発展されており、入院日数は今後さらに下がるでしょう。

さらに、この入院日数の平均値を大幅に上げているのは統合失調症などの精神疾患の方々です。

このデータを元に以下の条件下で計算してみます。

入院時のシュミレーション
  • 平均の約2倍=60日入院
  • 1日付き1万円=60万円
  • 手術給付金最大の40万円
  • 60万+40万円=100万円
  • 支払総額270万ー100万=170万

上記では平均よりかなり高めに見積もっています。それでも「170万円」は掛け捨てになることがわかります。

夫婦で入っていれば「340万円」ですね。保険というのは月々で計算しがちですが、必ず総額でいくらになるかを見ましょう。

そうすると、今回のようにかなり高めに見積もって考えても、数字としてオカシイということが見えてきます。

確率はわかった、でももしその低い確率が当たってしまったらどうするのか?

この点については、あなたが毎月支払っている健康保険料の中に高額療養費制度というものがあります。

医療保険・がん保険がいらない理由3【高額療養制度を利用すれば大抵の医療費は10万以内】

これは簡単に言うと、治療費が高額になった場合に1ヶ月の支払い限度額を設ける制度です。

限度額の計算式は以下のようになっています。

平成29年8月〜平成30年7月診療分まで厚生労働省参照

70歳以上高額療養制度適用額
年収約370万円以上80100円+(医療費ー267000)×1%
年収156万〜約370万円まで57600円
住民税非課税世帯⑴24600円
住民税非課税世帯⑵
(年金収入のみ80万円以下)
15000円
69歳以下高額療養制度適用額
年収約1160万円以上252600円+(医療費ー842000)×1%
年収770万〜約1160万円まで167400円+(医療費ー558000)×1%
年収370万〜約770万円まで80100円+(医療費ー267000)×1%
〜約370万円まで57600円
住民税非課税者35400円

平成30年8月以降の計算式が見た方はこちらへ

高額療養制度シュミレーション
  • 年齢30歳=69歳以下
  • 年収370万〜770万
  • 実際にかかった医療費150万

医療費1500000円ー267000=1233000円×1%=12330円

80100円+12330円=92430円なります。

1ヶ月入院して、仮に医療費が150万かかったとしても実際に支払うのは9万円程度で収まるんですね。

この制度の注意点は計算方式が、月初め〜月終わりというところです。

例えば、9月29日と10月2日に上限額を超える手術をした場合、日数にすると4日ですが月をまたいでいるので92430×2=約18万円になってしまいます。

なので、よほど緊急事態ということでなければ、10月1日から入院と手術を受ければ、同じ月内で手術を2回受けられるので9万円で済みます。

さらに、12ヶ月以内に3回以上限度額に達すると限度額が下記のように引き下げられます。

70歳以上引き下げられる額
年収約370万円以上44000円固定額にき下げ
年収156万〜約370万円以下44000円固定額にき下げ
住民税非課税世帯引き下げ制度対象外
69歳以下引き下げられる額
年収約1160万円以上140100円固定額にき下げ
年収770万〜約1160万円以下93000円固定額にき下げ
年収370万〜約年収770万円以下44400円固定額に引き下げ
年収約370万円以下44000円固定額にき下げ
住民税非課税世帯24600円固定額にき下げ

今回のシュミレーションでいくと、4ヶ月目以降上限額を超えてくるのであれば44400円に引き下げられるということですね。

こういったことも踏まえて、入院時期や準備をしましょう。

3-1・高額療養費制度はいつまで続く?

上記では、現状の制度について触れました。

ただし、これは国の制度なのでこのままずっとあるかもわからないですし、改悪されて支払いの上限額が引き上げられる可能性もあります。

とはいえ、じゃあ明日から上限額を倍の20万円にします。

なんてことにはならず、廃止するにしても引き上げるにしても国民全体とのバランスを取って行うはずです。

なので、制度の改悪については今心配してもしょうがないですし、国民の命に関わるようなことはそうそうしないでしょう。

医療保険・がん保険がいらない理由4【高額療養制度対象外の費用】

  • ・差額ベット代
  • ・食費
  • ・先進医療にかかる費用

上記3つについても説明します。

4-1・差額ベッド代のよくある勘違い

差額ベッド代は自分で個室希望などを出さない限り支払う必要がありません

例えば、病院の都合で個室になった場合などは差額ベッド代は発生しないということですね。

ただ、人によって「病気」や「怪我」の具合によっては、人に見られたくない場合もあると思うので、そう言った場合だけ自分で希望を出し、差額ベッド代を払う仕組みなのです。

それに、病院側が差額ベッド代を請求できる条件の1つは「4床以下」となっているので、こちらが希望を出しても病院側で部屋が空いてなければ個室には入れない場合があることも覚えておきましょう。

平成27年7月のデータ(H27選定療養届出状況参照)では部屋割りごとの平均差額ベッド代は以下のようになります。

部屋割り1日あたり
平均徴収額
1人部屋7828円
2人部屋3108円
3人部屋2863円
4人部屋2414円

よく平均6000円だ、7000円だと言われていますが、上記のデータからも平均額が高いのは「1人部屋」だけで、あとは半額以下なんですね。

こうしたことも踏まえて、希望を出しましょう。

4-2・普段の生活費を考慮すれば実質食事代はチャラ

続いて食事代等の雑費ですが、食事代は収入のある一般の方は平成30年4月〜1食あたり460円に値上げされます。

それで計算したとしても、460円×3食=1380円、他に個人的にジュースやお菓子を毎日買ったとして、パジャマやお見舞いのお返しを入れたとしても普通の入院生活ならば月に10万円あれば足ります。

そして入院中は家にいないので、いた場合の生活費(電気、水道、ガス、食費、娯楽費など)を考慮すれば、実質的にかかるお金は普段の生活費と変わらないんですね。

4-3・高額の先進医療が必要な病気にはほとんどならない

最後に「先進医療費」についてですが、もし病気になった場合一番お金がかかるとしたらここです。

ただし、そういった病気になる確率はもんっーーーーのすごく低いのです。

厚生労働省の最新データ27年7月1日〜28年6月30日までの1年間)で実際に受けた患者数は、24785人となっています。

それに対し現在30歳以上の女性の総数は、約48430000人います。(総務省統計局参照

性別や年齢別に計算する場合は以下の表のご自身の年齢から下を足すと総数が出ます。

人口推計

 

30歳と仮定して計算すると

24785÷4830000=約0.0005%=約2000分の1になります。

この数字だけ見ると、人によっては結構高めの確率だと思う方がいるかもしれません。

そこで、平成28年度の時点で100種類ある先進医療(平成29年6月30日時点で実施されていた先進医療の実績報告参照)の中でも特に高額になるものの「費用」と「実施件数」をみていきましょう。

費用の順位手術名年間実施件数費用
1位経カテーテル大動脈弁植込み術8件4,772,000 円
2位重粒子線治療1787件3,093,057円
3位陽子線治療2016件2,760,022 円
4位自己口腔粘膜及び羊膜を用いた
培養上皮細胞シートの移植術
(スティーブンス・ジョンソン症候群
眼類天疱瘡または熱
化学腐食に起因する難治性の角結膜疾患)
9件2,373,000円
5位ベペルミノゲンペルプラスミドによる
血管新生療法
(閉塞性動脈硬化症又はビュルガー病)
1件2,205,700円
6位ゾレドロン酸誘導γδT細胞を用いた
免疫療法
(非小細胞肺がん)
5件1,672,000円
7位オクトレオチド皮下注射療法
(先天性高インスリン血症)
1件1,666,672 円
8位重症低血糖発作を伴う
インスリン依存性糖尿病に対する
脳死ドナー又は心停止ドナーからの膵島移植
1件1,380,120 円
9位樹状細胞及び腫瘍抗原ペプチドを
用いたがんワクチン療法
65件1,291,191 円
10位ペメトレキセド静脈内投与及び
シスプラチン静脈内投与の
併用療法(肺がん)
102件1,175,579円
11位NKT細胞を用いた免疫療法
(非小細胞肺がん)
16件1,155,130円
12位内視鏡下手術用ロボットを用いた
内視鏡下咽喉頭切除術
12件1,087,503円
13位内視鏡下手術用ロボットを用いた
腹腔鏡下胃切除術
172件1,058,832円
14位自己心膜及び弁形成リングを用いた
僧帽弁置換術
1件1,020,000円
その他実地件数の多い手術
多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術11478件554,707円
前眼部三次元画像解析6739件3,662 円

この表を見ていただくとわかると思いますが、高額になる先進医療はほとんど実施されていません。

唯一実施件数の多い、高額順位2位と3位の手術にしても「1700件」と「2000件」前後です。

先ほど約24000件あたりを30歳以上の女性の総数で割ると、2000分の1になりましたが、2000件ということは、その10分の1以下なので、20000分の1以下の確率でしかこの手術を受けることはないということです。

あとは、その他実施件数の多い手術に記述した手術が、先進医療のほとんどを占めています。

「水晶体再建術」は、11478件と比較的件数も多く、金額も「554707円」と安くはありませんが、それでも先ほどの計算式を使えば、約4000分の1以下でしか起こり得ないことです。

これらのデータからも毎年入院を繰り返すようであれば元が取れるかもしれませんが、健康であればおそらく数十年に1回あるかどうかの話ですし、医療は日々発展しているので今後はさらに減るでしょう。

医療保険・がん保険がいらない理由5【会社員であれば、傷病手当金も出る】

傷病手当金とは?

条件さえ満たせば休んでいる間にも貰える非課税の手当です。

業務外の病気や怪我で、連続して4日以上休んだ場合

  • ・公務員以外は給料の約3分の2、公務員は全額支給。
  • ・支給最長期間は1年6ヶ月

あるので、先ほど説明した入院率から見れば安心ですね。

正しく計算したい方は以下の計算式を活用してください。

1日当たりに貰える金額の計算式

【支給開始日以前12ヵ月間の各標準報酬月額を平均した額】÷30日×(2/3)12ヶ月に満たない場合でも、貰えます。

さらに詳しく知りたい方はこちら

傷病手当金のQ&Aはこちら

注意

自営業の方が加入されている国民健康保険は「傷病手当金」が一切支給されません。

医療保険・がん保険がいらない理由【まとめ】

保険には安心を買うという側面もあるので損得だけで判断するものではありません。

ですがそのいざという時に20万円程度のお金を確保するために、トータル何百万と支払うのは馬鹿らしいと思うのか?それでも安心を買うために加入をするのか?をしっかり精査すれば自分で判断できる時代ということです。

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