第7回目の講座はGoogleアナリティクスの初期設定についてです。
設定する前に「Googleアカウント」が必要なので、まだお持ちでない方は「こちらで」先に登録を済ませてください。
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Googleアナリティクスの初期設定は絶対に間違えたらダメ
正しい解析をするのに最も重要なこととは何でしょうか?分析方法を学ぶことでしょうか?用語をたくさん覚えることでしょうか?最先端の情報にアンテナをはっておく事でしょうか?
いいえ、違います。「初期設定」です。
厳しい言い方をすると、間違えたデータはいくら取っても意味はありません。しかし逆にいえば最初の設定さえ間違えなければ、あとはその時知りたいデータの用語や見方を覚えるだけで良いのです。
ということで、早速いきましょう。
プロパティ設定
STEP1

Googleアナリティクスプロパティ作成
- 「」をクリック
- ↓
- +プロパティを作成をクリック
STEP2

Googleアナリティクス新しいプロパティ
- 「ウェブサイト」が選択されていることを確認
- ↓
- 「ウェブサイトの名前」を入力
- ↓
- 「https://」を選択後「ウェブサイトのURL」にドメインを入力
- ↓
- 「業種」は運営サイトに近いものを選択
- ↓
- レポートタイムゾーンを「日本」に変更
- ↓
- トラッキングIDを取得をクリック
STEP3

GoogleアナリティクストラッキングID

GoogleアナリティクストラッキングID入力箇所
テーマ側にこのようなトラッキングIDだけを入力する項目があれば、IDのみコピペしてください。
ない場合は「header.php」の<head>
の下にグローバルサイトタグ(赤枠で囲ってあるコード)をコピペしてください。

WordPressのheader.php
「header.php」はどこにあるの?って方は前回の講座「WordPressの子テーマ解説」を参考にしてください。
ビュー設定
ここで設定するものが「基本ビュー」となります。この後の設定にも出てくるので覚えておいてください。

「」をクリック
↓
「ビュー設定」をクリック
↓
「①任意のビュー名」を入力
↓
「②自分サイトURL」を入力
↓
「③タイムゾーンの国や地域」を選択」
↓
「④デフォルトのページ」を入力
↓
「⑤通過」を選択(通常は日本円)
↓
「⑥サイト内検索のトラッキング」をオンにする
↓
「⑦クエリパラメータ」の入力
↓
「保存」をクリック
④の「デフォルトのページ入力」は、忘れている人が多い項目です。
デフォルトの設定では、サイトURLは2つに分かれているので別々に計測されています。
例えば、当サイトのURLなら
「https://kagesai.net/」
と
「https://kagesai.net/index.php」
のように。
デフォルトページの設定をすることで、URLを1つに統一できます。
WordPressの場合、特別に変更していなければ「/index.php」になります。
自分のURLの後ろに「/index.php」をつけて検索するとサイトが表示されるはずです。
例→https://kagesai.net/index.phpで「検索」
⑦「クエリパラメータの入力」は、サイト内に「検索フォーム」を設置している方のみ設定してください。
WordPressのデフォルトまたは自作の検索フォームを設置している場合は「s」と入力。
Googleカスタム検索を設置している場合は「q」と入力。
この設定をしておくことで、サイト内で検索されたキーワードを「可視化」できます。
「行動」をクリック
↓
「サイト内検索」をクリック
↓
「サイト内検索キーワード」をクリック
これで「基本ビュー」設定は完了です。
ここまで設定したら忘れないうちに「自分のアクセス」を除外しちゃいましょう。
「Googleアナリティクス自分のアクセス(スマホ・PC)を完全除外」

目標(コンバージョン)の設定
趣味でブログを書くだけなら、ここは飛ばしてください。
しかし、ブログ運営を本気で考えている方やビジネスとして活用している方には非常に重要な項目です。
ここで様々な「目標設定」をしておくと、達成状況を可視化できます。
- 「滞在時間」
- 「メルマガ登録数」
- 「問い合わせ数」
- 「カートに入った数」
- 「ページ/セッション数」
「目標設定」は1つのビュー(1つのデータ)につき、最大20個設定できます。
もし足りない場合は、ビュー自体を最大25個まで増やすことができます。
「新しいビューを作成」をクリック
「ウェブサイト」を選択
↓
「任意の名前」を入力
↓
「レポートタイムゾーン」を選択
↓
「ビューを作成」をクリック
今回は、「メルマガ登録」を例に進めていきます。

「」をクリック
↓
「目標」をクリック
↓
「新しい目標」をクリック

自社商品のコンバージョン率なら、①番の「注文」にチェック。
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メルマガ登録などは、②番の「登録」にチェック。
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「滞在時間」や「ページ/セッション数」などは、③番の「カスタム」にチェック。
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選択後に「続行」をクリック。
「分かりやすい任意の名前」を入力
↓
「目標スロットID」はそのまま
↓
「到達ページ」を選択
↓
「続行」をクリック
※ちなみに、「滞在時間」や「ページ/セッション数」のみを計測する場合は、ページごとに「URL」を指定する必要がなく、全ページ計測できるようになっています。

※到達ページには「登録完了ページのURL」
※スクリーン/ページには「メルマガ登録フォームがあるページURL」
ここを間違えないように注意してください。
「到達ページ」
この場合は「等しい」を選択します。
URLは「メルマガ登録完了後のページ」のものを指定します。
「目標到達プロセス」を「オン」にする。
ここを「オン」にすると、登録画面までは行ったけど登録はされなかったことまで計測できるので、登録ページ(LP)の改善をできたりします。
↓
「ステップの入力」
任意の名前を入力
↓
「スクリーン/ページ」
「メルマガ登録フォームがあるページURL」
↓
「必須」
「はい」を選択
※登録完了ページまでにいくつかステップがある場合は「別のステップを追加」で追加してください。
↓
「保存」をクリック。
デバイス別の利用状況を一覧表示する
この設定をすることによって「PC、スマホ、タブレット」のデータを一度に表示できるので、より分かりやすく簡単に解析できるようになります。

「」をクリック
↓
「ビュー設定」をクリック
↓
「ビューをコピー」をクリック
↓
「新規ビュー名」にデバイスが分かる名前を入力
↓
「ビューをコピー」をクリック

Googleアナリティクスフィルタ削除
「フィルタ」をクリック
↓
「削除」をクリック
↓
「フィルタの追加」をクリック
コピーしたビュー内にあるフィルタは、最初に作成した「基本ビュー」のものです。
すぐに削除しないと重複により「GA」がデータを読み取れなくなるので、必ず削除してください。
「新しいフィルタを作成」を選択
↓
「フィルタ名」にデバイスが分かる名前を入力
↓
「フィルタの種類」は「カスタム」を選択
↓
「一致」を選択
↓
「フィルタフィールド」は
「デバイス カテゴリ」を選択
「設定したいデバイスを選択」
↓
「保存」をクリック
「ユーザー」をクリック
↓
「概要」をクリック
↓
「セグメントを追加」をクリック
「すべてのユーザー」にチェックが入っているのを確認
↓
「新しいセグメント」をクリック
「デバイスが分かる名前を入力」
↓
「条件」をクリック
↓
「フィルタ」から「ユーザー」をクリックし、ドロップダウンから「デバイス カテゴリ」をクリック
↓
「完全一致」をクリック
↓
「desktop」と入力
※同じ要領で「スマホ」「タブレット」の「フィルタ」を作成する。
「desktop」の箇所は、スマホなら「mobile」タブレットなら「tablet」に変更してください。
ここまでの設定がうまくいっていると、以下のように美しい分析データを表示できます。
左上のアカウント部分を一番最初に作成した「基本ビュー」に変更してください。
「PC」「スマホ」「タブレット」のデータを一覧できるので、とても便利ですね。
ユーザーの属性を取得
この設定をしておくと、「年齢」「性別」はもちろんのこと、アクセスしてくれたユーザーが「どんなことに興味があるのか?」ということまで可視化できます。
「」をクリック
↓
「プロパティ設定」をクリック
↓
「ユーザー属性レポートとインタレストカテゴリレポートの有効化」を「オン」にする。
↓
「保存」をクリック。
これらのデータは、以下の箇所で確認できます。
「ユーザー」をクリック
↓
「ユーザー属性」をクリック
↓
「年齢」または「性別」を選択
|
※この画像では年齢を選択したものを載せています。
|
25歳〜64歳までを10歳単位で区切り、65歳以降は一括りにされています。
「ユーザー」をクリック
↓
「インタレスト」をクリック
↓
「見たいデータを選択」
※この画像では「概要」を選択しています。
|
特に「購買意欲の強いセグメント」は、重要な指標なので「マーケティング」や「セールスライティング」が得意な方であれば、このデータを見て売れる商品や記事を作成できるはずです。
チャネルグループの名前変更
チャネルグループはユーザーがどこから自分のサイトに訪れたのか?を確認する項目です。デフォルトだと英語なのでわかりにくい方は日本語に変更しましょう。
※変更名は過去のデータに反映されないので、やるなら最初にやっておいた方がいいですね。
「」をクリック
↓
「チャネル設定」をクリック
↓
「チャネルグループ」をクリック
↓
「Default Channel Grouping」をクリック
↓
名前を「デフォルトチャネルグループ」変更
↓
「チャネル定義名」を変更
|
「Direct」→「URL直入・ブクマ・アプリ」
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「Organic Search」→「検索流入」
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「Social」→「ソーシャルメディア」
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「Email」→「メルマガ」
↓
「保存」をクリック
Google Search Consoleアカウントとリンクさせる
「Google Search Console」(以下:GSC)は、SEOに関するデータを見れるものなので、必ずリンク設定しておきましょう。
「GSC」の登録方法は「プラグインを使う方法」と「header.php」に直接埋め込む方法があるので、両方載せておきます。
まず「GSC」の登録をこちらから

Googleサーチコンソールトップページ
「今すぐ開始」をクリック
サマリーの左側にある「三角マーク」をクリック

「+プロパティを追加」をクリック

サイトのドメイン名(当サイトで言えばhttps://kagesai.net)を入力後「続行」をクリック

右上の「三角マーク」をクリック

「HTMLタグ」の右側にある「三角マーク」をクリック
「content」の中にあるタグをコピー
このページは開いたままにしてください。
ここはよく間違えられるので注意!!
コピーするのは””の中のタグだけ
All in One SEO Packの設定画面に戻り、先ほどコピーしたタグを以下の場所に貼り付ける
貼り付け後、画面一番下の「設定を更新」をクリック

「HTMLタグ」の右側にある「三角マーク」をクリック
「赤枠」の中にあるタグをコピー
このページは開いたままにしてください。
WordPressの管理画面へGO
「外観」をクリック
↓
「テーマの編集」をクリック
↓
「テーマヘッダー」をクリック
↓
<head>の下にタグを貼り付ける。
↓
一番下までスクロールし「ファイルを更新」をクリック
「上記どちらかの方法でタグを貼り付けたら、Google search console画面に戻る」
「確認」をクリック
以下のどちらかの画面が表示されます。


「所有権を自動確認しました」が表示されればOK
「所有権を確認できませんでした」になる場合、タグが正しく設置されていない可能性があります。貼り付けたタグをよく確認してください。
「」をクリック
↓
「プロパティ設定」をクリック
↓
「Search Consoleを調整」をクリック
「追加」をクリック
「GA」とリンクするサイトをクリック
↓
「保存」をクリック
↓
「OK」をクリック
「すべてのメッセージ」をクリック
↓
「関連付けらた」というメッセージを確認できればOK
「GA」のSearch-Consoleの設定画面を確認すると、先ほど関連付けたサイトURLが表示されています。
これで「GSC」との関連付けは完了です。
「GSC」のデータは以下の箇所で確認できます。
「集客」
↓
「Search Console」
↓
見たいレポートを選択
※この画像では「ランディングページ」を選択しています。
Google AdSenseのアカウントをリンクさせる
こちらは「Googleアドセンス」の審査に受かった方だけが行う設定です。まだの方は飛ばしてください。
ここをリンクさせておくとアドセンスのレポートだけでは見れない、「どのページで、いくら収益が発生したか?」などの詳細もわかります。
「」をクリック
↓
「AdSenseのリンク設定」をクリック
↓
「新しいAdSenseリンク」をクリック
「コンテンツ向けAdSense」をクリック
↓
「続行」をクリック
「1個のビューが選択済み」をクリック
↓
「基本ビュー」を選択
「リンクを有効化」をクリック
「完了」をクリック
これでAdSenseとリンクが出来ました。
AdSenseデータは、以下の箇所から確認してください。
「サイト運営者」をクリック
↓
「概要」をクリック
↓
どのページで収益が発生しているかが一目でわかるので、「アドセンス広告の見直し」や「ASP広告に変更」「リライトの優先度」など色々な施策を取れますね。
今回解説したものは「GA」の中でもほんの一部です。
分析に慣れてくると「GAデータ」を見るだけで、改善点がわかるようになります。もしガッツリ勉強したいのであれば、こちら本がオススメです。
〉〉Googleアナリティクス Web解析の現場で使える実践ワザ【260】
次回予告
次回は「Bingの登録方法」について解説します。

「Bing」はゲイツ・ビルさんでお馴染みの「Microsoft」が提供してる検索エンジンです。とりあえず登録しておくだけで、適当にアクセスが増えるので、登録しない手はないですよね。

第7回目のWordPress講座はいかがでしたか?
最初は分析するほどデータが集まらないので無視でOKですが、ある程度アクセスを取れるようになったらユーザーの傾向がある程度わかります。
一応こんな記事も書いているので、アクセスが集まりサイト運営にある程度慣れてきたら、読んでみると理解が深まります。(分かりやすく解説してるとはいえ、初心者の方は混乱するだけなので、まだ読む必要はありません)

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